アンリが魅了された世界の街角。 見知らぬ時空間をご一緒に旅しましょ。
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パーク&ライド
2007-09-22 Sat 15:35
n700


それは急な出張だった。

「インタビューさせてください。ただ、大阪まで来ていただきたいのですけれど…」
「わかりました」

何度も断っていたけれど、これ以上、言い訳が見つからなくなった。
でも、なんで、大阪なん?

せっかくだから、ほかに予定していたお仕事も組み込んだ。
会いたい人たちとの約束もいくつか入れた。


大阪なら、いつもは飛行機。
でも、時間がまったく読めない状況だったから、今回は新幹線を選んだ。

飛行機の場合は、決まって羽田空港にクルマを止める。何泊だって止めちゃう。

うん、新幹線? どうしたらいいのだろう。

私にはトラウマというやっかいなものが脳裏に焼きついていて
怖くて電車に乗れない。
だからいつもクルマ。
甘えといえば、それまでなんだけど、やっぱり怖い。

「アンリちゃん、今度は勇気を出して」
「うん、きっと大丈夫よ」

大阪で会おうと思っていた弟のような存在のアイツとも、そう約束した。


出張当日。珍しく早起きできた。

「晩秋の服装でお願いします」との敵側の要望で、スーツで決め込んだ。
でも、暑すぎる。
ジャケットを手に、マンションを出た。
と、私、なにを思ったか、駐車場に向かった。

愛車に乗ってドアを閉めた瞬間、
「あれっ、私、何をしてるんだろう」
と焦った。
歩いて近くの駅に向かわなくちゃいけないのに。

しばらくハンドルとにらめっこをしていた。
でも、「やっぱり無理だ。弱虫」
そう、ため息をつきながら、クルマを発進させた。


東京駅。
あまり利用しないから、周辺の駐車場状況がよくわからない。
信号で停止するたびに携帯電話で検索してみた。

と、「きゃ」と叫んでしまいそうなほどの情報を得た。

「オアゾ駐車場・新大手町ビルガレージでは、JR東京駅より新幹線等をご利用のお客様を対象とした駐車サービス『東京駅Park&Rideプラン』を提供しております。出張やご旅行、ゴルフ・スキーなど、おトクで快適な当サービスをぜひご利用ください」

通常なら1日5000円はかかる駐車料金が、この場合1日間なら2300円、2日間なら4600円、3日間なら6900円。

新幹線の切符を買うときに、みどりの窓口で駐車券を提示し、スタンプを押してもらう。
帰りに、駐車場の係員に精算してもらう。それだけ。

もちろん、これを利用しない手はない。
オアゾなら何度か行ったことがある。
丸の内ホテルで金沢に帰る母とお茶をした記憶があるもの。
駐車場も知っている。
東京駅と直結していてるから便利だ。

みどりの窓口。
一番早く大阪に着く新幹線の切符を購入した。
お仕事だから、グリーン車で。
発車までまだ10分はある。だいじょうぶ、だいじょうぶ。

改札を通り、新幹線乗り場へと向かう。
と、なにげなくバッグを見たら、け、携帯電話がない。
「あっ、ク、クルマの中に忘れちゃった」

携帯電話がないということは、
これから会う人たちと一切連絡がとれないということになる。
い、いけない。

咄嗟に踵を返した。
改札口で、「忘れ物をしたので出ます」と、バカ正直。
丸の内の地下通路を、キャリーバッグを引きずりながら、ピンヒールで走った。
でも、途中で気がついたの。
どんなにがんばっても、間に合わないや、って。

乗車券と指定券で18,690円。
乗れないということは、これは一体どうなっちゃうんだろう。

かなり動揺しながらも、愛車から携帯電話を取り出し、
同じみどりの窓口にできた行列に並ぶ。
4つの窓口があるのに、偶然にもさっきのオニイサンのところだ。

「えへっ、乗れなかったの」と照れ笑いした。
「えぇ~、そうなんですかぁ。え~っと…。
じゃ、改札に行って、乗車券に『間違えて改札に入った』というスタンプを押してもらってきてください」
「へっ?」

でも、言われるとおりにやってみた。
と、オニイサン。
「ホントはダメなんですけれど、今回だけですよ」

な、なんと、追加料金なしで、次の新幹線の切符を用意してくれた。
「い、いんですか?」
「はい」

乗れないと思った瞬間、破いちゃおうと思った切符だったのに。
ガラス窓を通り抜けて、オニイサンを抱きしめたいくらいだった。

おまけに、新幹線のホームでわかった。
この新幹線、新しいN700系だぁ。やったぁ。


分刻みではないにしても、時間刻みのスケジュール。
大阪ではホテル巡りツアーのようだった。
約束の場所がよりによってホテルばかり。
帝国ホテル大阪、リーガロイヤルホテル、ホテルニューオータニ大阪、ザ・リッツ・カールトン大阪、ホテル阪急インターナショナル、という具合にね。

夜は、敵が用意するといってくれたホテルを断って、お気に入りの場所へ。

アイツはかわいい彼女を連れて、会いに来てくれた。
まぶしい彼女もわざわざ京都からやってきた。
いくつかの偶然が重なって、忙しいあの人にも会えた。

帰りの新幹線。疲れきってはいたけれど、
窓ガラスに映る自分に向かって微笑みかけた。

「なんとか前を向いて歩いていけそうだね」と。


数時間後、オアゾ駐車場。4600円を支払って
アクセルを思い切りふかし
暗闇の大手町の中に消える私がいた。


ritz


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パンダのハイエース
2007-09-20 Thu 16:22
pandahiace



とある地方空港。
私を迎えてくれたのは、パンダ柄のハイエースと波乗り美女。

でもね、空港を離れた途端に彼女が言った言葉。
「アンリちゃん、じゃ、ここから運転、お願いね」

そりゃ、「オートマだったら、どんなクルマでも運転するよ」
とは言ったものの、
あのぉ、ここからって、高速道路じゃん。
首都高でも東名でも中央道でもない、初めての高速道路。

しかも、車高の低いスポーツカーに乗っている私が、
初めてのハイエース。
車高がいつもの10倍はあるように思えた。

おまけに海までの高速道路は、
車道が狭い。
片側一車線の対面ばかり。
長いトンネルが続く。
終わりが見えない迷路に迷い込んだようだった。

いえね、はっきりは言わなかったけれど、
私、とっても怖かったの。
何度か「事故るかも」と思った。
冷や汗で、全身がびっしょり。
一人だったら、いつでもダーリンのそばに行ってもいいと思っているんだけれど、
サイドシートには大切な人が乗っているから、ね。

えっ、どうして私が運転することになったかって?

だって、彼女、高速道路が怖くて運転できないの。
一般道は巧みにハイエースを操るのに、ね。

そう、高所恐怖症。

だからと言って、私が運転しているそばで、
「アンリちゃん、スピード出し過ぎだよぉ」
「きゃ、ここのカーブ怖いよぉ」
なんて、騒ぐのはやめてください。

可愛くてたまらないから。


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海癒のミツ
2007-09-17 Mon 23:40
kaiyu


驚いちゃった。
私の昔のバリ島の常宿を知っていたの。
そんな人に出会ったのは、初めてかもしれない。

「まだジンバランが静かな漁村だったころにね、
私がいつも泊まっていたのが…」

「ひょっとして、パンシー・プリ・バリ?」

「えっっっ、し、知っているのぉ?」

「ハイ、よく知ってますよぉ」」

そんな会話で、私とミツさんとの仲は急劇に接近した。
いや、友人として、ね。


知る人ぞ知る、海癒のミツ
黒潮の「大岐の浜」に、その名の通り、癒しの宿を経営している。
美人の奥さまと二人のかわいいお子さまに囲まれて
海とともに生きる毎日。うらやましい。

「いえ、それなりに苦労はあるのですよ」

そりゃそうでしょう。経営者だもん、たいへんだよねぇ。

彼の「海癒」に泊まった。
「絶対にアンリちゃんと一緒に泊まろうと思っていたお宿」と
友人の胸に秘めていた思いが、この日、花開いた。めるしー。

まったりとしたときを過ごすことができた。
木のぬくもりを肌で感じることができるお部屋。
もちろん、黒潮のオーシャンビュー。
傷ついた心まで癒してくれる温泉もある。

そして何よりも、一人暮らしの私が
まるで家族と過ごしているかのような錯覚に陥った夕食。
まさに団欒。
胸が熱くなった。

バリ島のあの熱かった日々と同じくらい、
今年の夏の一日を、この海を忘れない。
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波乗りアンリ
2007-09-13 Thu 18:31
ooki200709


海に行った。遠くの海に。

サーファーだった私がボードを捨てたのは
泳げないダーリンのため。
その後はダーリンと同じ、ライダー、ゴルファーに転身した。
ダーリンが星になったあと、バイクもゴルフ道具も捨てた。
だって、もういらないもの。
一人じゃいらないもの。
そして今は、テニスだけ。

そんな私が10年ぶりにボードを持って海に入った。
海で泳いだのは5年前のボルネオ以来。ダーリンとの最後の旅だった。
海で水着を着たのも、あの人と一緒のカンヌ以来かもしれない。3年前のこと。

ボードの上で腹ばいになって、ちゃぷちゃぷとパドリング。
いくつかの小さな波を乗り越えて、砂浜から遠ざかった。
私だって、やればまだできるんだ。
と、白い波しぶきをあげた大波がやってきた。
よし。うまく通り過ごしてやる。そう思った。

ザブ~ン。
気がついたらボードから落ちた私がいた。
もがくように泳いでいた。
思いっきり海水を飲んで。
ふと、胸元を見たら、あらいやだ、胸がポロリ。
自慢じゃないけど、私はFカップ以上。そんな胸がポロリ。
隣りにいた友人が仰け反るように驚いていた。

水着でサーフィンなんてできやしないのに。
でも、サーフスーツも捨てちゃったもん。

結局、ボードの上に立つこともなく
寝そべったまま波間を漂っていた。
太陽を背中で感じながら。
ずっとずっと。

いまもほら、背中が真っ赤っ赤。

海はもういいや。
そう思っていた私が海に入った。海に入れた。
だって、あまりにも、眩しいくらいに輝いていたんだもの。
こんな海、見たことない。

海。その名は「大岐の浜」。
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Pというホテル
2007-09-07 Fri 14:40
ph2007

首都高4号線上りから撮影。Pホテルが見える。
工事中なのは、そう、西新宿ジャンクション。
完成すると高さ52メートルの7層構造になる。
7層。驚くほどの光景。



先日はヴェネチアン・マカオの取材。
あんなに賑やかな場所は私には似合わない。
正直、疲れちゃった。

帰国後、都心のホテルでのんびりしたい、そう願った。

私のお気に入りは、西新宿のPホテル。
でも、想い出が多すぎて、41階より高くには行けない。

それでも、一人ぼっちの日。
ここのフレンチレストランGでランチをとることが多い。

スタッフとはもう顔なじみ。

とびきり空いているときは、窓側のテーブルを用意してくれる。
41階からの都心の乱雑な風景は、なぜか心を癒してくれる。
混んでいるときは、人目を避けるように、ボックスシートに。
決まって日本経済新聞をそっと運んできてくれる。

帰り際。
「ホントはいけないんですけれど…」とはにかみながら、
2時間、ときには4時間の無料駐車券をそっと差し出してくれる。
こんなことで胸を熱くさせてくれる。そんなホテル。

この春に六本木にオープンした、「特別なホテル」R。
残念なことに、私が期待したRとは違っていた。
大阪のRのほうが格段にいい。

今月1日に登場したPホテル。
「愛称ペン」の至高ブランド。
日比谷交差点。お向かいが皇居と日比谷公園ときている。
唯一残された、昔から変わることのない、今の東京。

アフタヌーンティーを味わいながら、そっと思った。
ここであの人と新しい想い出をつくりたい、と。

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